ん〜やっぱりおかしい。
体調でも悪いのかな?
さっきから何時もと様子が違うルルーシュ。
声を掛けたくても机に突っ伏したり、起きたりを繰り返しているからそっとしておこうかとも思ってしまう。
寝たいのに起こされたら誰だって嫌だよな〜
体調悪いなら生徒会に来ないで帰れば良いのに生徒会に来てるし…
「スザクくん」
後ろから声を掛けられ、振り返るとミレイ会長とその他の役員が居た。
「ルルが気になるの?」
やっぱり誰にでも何時もと違って見えるぐらいにルルーシュは体調不良なんだな…
「あ、はい。何だか調子が悪そうで…大丈夫かなって…」
すると会長はぽんっと『分かった』と動作をしてちょいちょいっと手で自分に寄るように手招きをした。
寄って行くと耳元に手を沿えられて内緒話の様に耳打ちされた。
「ルルちゃんね、今女の子の日なの」
「え!!?」
びっくりして会長から放れると『まだ終わって無いわよ』と再度呼ばれてしまった。
「ルルーシュって男じゃ…」
男子制服着てるし…
「ほら、ナナリーと女の子2人だと生活していくのに物騒でしょ?だから性別を隠して生活してるのよ。
でも自然の摂理には勝てないみたいね」
そ、そうだったのか…
「でもこの事は私たち生徒会以外には知られていないから口外しないでね」
会長にウィンクされ、そうだったのか〜と納得してしまう。
ってあれ?
待てよ…
確か昔遊びでキスしたような…
あの頃は女の子って知らなかったし、子どもの頃だから良いのか?
でもファーストキスには変わり無さそうだし…
謝らなきゃ!
そう思いルルーシュの机の前に立つ。
そして。
「ごめん、ルルーシュ!!女の子だって知らなかったんだっ!!子どもの頃キスしたのもごめんなさいっ!」
深くお辞儀をしながら謝り、顔をあげると怪訝そうな顔をしたルルーシュがじっと此方を見ていた。
「ルルーシュ?」
あれ?
何でそんな顔をしてるんだ?
「誰が女の子だって?」
「え?ルルーシュって女の子なんでしょ?」
なんか怒ってる?
僕には知られたらいけなかったのかな?
「オレは男だぞ」
「え、でもミレイ会長がルルーシュは女の子だって…体調不良なのもそのせいって…」
オロオロしているとルルーシュが更に怒ってくる。
「オレは寝不足なだけだっ!」
あ、そうなんだ。
寝不足なだけで良かった。
「寝るから帰る」
そう言ってルルーシュは荷物をまとめ、帰ってしまうのだった…
去り際に『ファーストキスはスザクで良い』とコソッと言いながら…
何はともあれ、ルルーシュが病気じゃなくて良かった。
=END=
**あとがき**
スザルル?
スザクがにぶちんです(笑)
06.12.16